小説にみる明治・大正・昭和(戦前)の教育あれこれ

小説に描かれた明治・大正・昭和戦前の教育をあれこれ気ままに論じていきます。漱石『坊っちゃん』は「『坊っちゃん』に見る明治の中学校あれこれ」(https://sf63fs.hatenablog.com/)へ。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

徳富健次郎『小説 思出の記』その1 「寺子屋に毛のはえたくらい」の小学校

名作でたどる明治の教育あれこれ: 文豪の描いた学校・教師・児童生徒 作者:藤原重彦 パブフル Amazon 【作品】 零落した旧家の一人息子菊池慎太郎の波瀾に富む人生を描いた長篇小説。主人公の思想と情熱、彼を取り巻く人々の人情、明治二〇年代の世相の描写…

コラム7 明治時代 小学生の通学服は・・・ 

■ 明治前半期 ー筒袖以前の通学服ー 思想家・社会主義運動家の山川均(明治13~昭和33年・1880~1958、岡山県倉敷村〈現・倉敷市〉生まれ)は明治20年(1887)に地元の尋常小学校に入りましたが、その頃の小学生の姿を次のように述べています。※引用文中の太…