小説にみる明治・大正・昭和(戦前)の教育あれこれ

小説に描かれた明治・大正・昭和戦前の教育をあれこれ気ままに論じていきます。漱石『坊っちゃん』は「『坊っちゃん』に見る明治の中学校あれこれ」(https://sf63fs.hatenablog.com/)へ。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

趣味あれこれ 落語会「あべのでじゃくったれ」

田植えが終わってから、先週金曜日の西明石・浪漫笑に続き、二回目の落語会。 偶数月に阿倍野近鉄百貨店で雀太さんが主宰してます。 今回はNHKの「新人落語大賞」を雀太さんの前の年、2015(平成27)に受賞した桂佐ん吉さんがゲストということで、楽しみにして…

渡辺淳一 『花埋み』③ 日本初の女医誕生

「法というのは絶対なのでしょうか」 「法治国である以上法に従うのは致し方ない。だが女医者の場合は女の医者は困るというだけで、『女が医者になってはいけない』という条文はない。・・・・・」(中略) 「おそれながら、女医という言葉でしたら以前に書物を読…

渡辺淳一 『花埋み』② 医術開業試験に向けて

明治十二年の二月、吟子は第一期生の首席を守り通して東京女子師範を卒業した。入学したとき、七十四名いた生徒は、この時わずか十五名になっていた。女子師範の教育がいかに厳しかったかということが、このことからも想像できる。 十五名の生徒は卒業式の日…